男性型脱毛症における自毛植毛の位置づけと方法、限界

男性型脱毛症の治療ガイドラインにおいては、まず最初に選択される治療法は男性型脱毛症に有効とされる内服薬になります。

自毛植毛は次の治療手段として2番手にあげられている治療方法です。自毛植毛では側頭部や後頭部にかけての毛根を毛髪が薄い部分に移植します。
でも男性型脱毛症の人に対する治療なので自毛植毛した毛包から再び脱毛しないのかという疑問がわくのではないでしょうか。答えはNoです。


男性型脱毛でも側頭部や後頭部まで脱毛する人はいません。
頭部全体の毛髪が薄い人の診断は男性型脱毛ではなく、別の病気であると考えられます。
男性型脱毛ではジヒドロテストステロンという男性ホルモンの変化した物質がその原因です。

その物質を作り出す5αレダクターゼという酵素が側頭部や後頭部の毛包にはないため、男性型脱毛の人でも側頭部や頭頂部の毛包からの脱毛は一般的に認められないのです。

ですから、自毛植毛された毛根から再び脱毛が起こる可能性は非常に低いため、男性型脱毛症の治療の選択肢の一つとして治療ガイドラインでも認められているのです。


しかし、治療を受けるにはデメリットや限界も知っておかなければなりません。



まずは小さいですが傷ができてしまうため術後は一時的に傷が目立ったり、痛みが出たりする事があります。



これは内服治療では起きえないことです。さらに自毛植毛は移植できる毛根の数に一般的な上限があります。


現在ではおおむね10000本の毛根を移植するのが限界と考えられています。



新しい手術方法が開発されれば別ですが、これらのことも理解したうえで治療することが重要です。